当院では、味の素社が開発した血中アミノ酸測定によるがんのリスクスクリーニング検査である「アミノインデックス」がお受けになれます。
人間は食物からタンパク質を摂取しますが、タンパク質が消化されて分解されるとアミノ酸として遊離します。アミノ酸は20種類あり、血中のそれぞれの遊離アミノ酸の濃度は健常人では正確に制御されていますが、がん、肝不全、腎不全、糖尿病、精神疾患などの様々な病気でアミノ酸のバランスが崩れてしまうことが報告されています。
近年、生体内の代謝物を網羅的に測定して多変量解析を行って病態を解析する「バイオインフォマティクス」という科学分野が急速に発展してきています。無数の代謝物の中でも要となっているアミノ酸に着目してアプローチする「アミノインデックス技術」が味の素社によって開発されました。血中の複数のアミノ酸濃度を多変量解析によって分析すると、各種のがんの患者様と健常人とで特定のアミノ酸濃度に差がみられることが臨床研究によって明らかとなり、このアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析して、各種のがんに罹患しているリスクを評価します。「アミノインデックス」の解析対象となるがん種は、胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん(女性のみ)、子宮がん・卵巣がん(女性のみ)です。なお、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんの3種について行われた解析の結果、アミノ酸濃度変化には共通性が高いことから、これらは区別はつけずに一つの項目として判定されます。採血のみの検査でメジャーながん種をカバーする形でリスクスクリーニングができます。料金などの詳細については治療料金のご案内のページもご覧下さい。